2016年2月2日火曜日

特別養護老人ホーム 峰林荘 20151113 全体研修「看取り」

本日は、全体研修会で「看取り」についての勉強会を開催しました。講師は、守谷市の守谷葬儀社、東京にある株式会社愛和(セレモニー事業部http://www.aiwa-last-dressing.jp/company.html)に講師をお願いしました。研修内容としては、看取りの先の旅立ちの意義、対応の仕方等についてお願いしました。
※株式会社愛和:福祉関連事業から発展し、終末福祉としての湯灌、納棺等のセレモニー事業部を全国に展開している会社です。
株式会社愛和の社長様と施設長が旧知の仲ということで、2回目の依頼となりました。


株式会社愛和の湯灌スタッフによる「仏衣(浴衣)」の着せ方について…「おくり人」のワンシーンと同じだ…












亡くなった方が、次の世界に旅立つ際に、残された方の心のケアー…グリーフケアについて、守谷葬儀社の方から、日々の個人と家族の人間関係を如何に密に保つか、そして、旅立ちの時間が近づいた時に、どれだけ、別れの時間が取れるかと、分かれとしての様々な儀式の持つ意味と重要性の話を聞きました。








最期に、施設長がまとめとして、私たちの仕事の集大成は、看取りですと前置きをしたうえで、とある介護(看取り)関連の本には「看取りは介護の通信簿」という言葉が紹介されていることを例に挙げながら、ご利用者に対して、「あの時、こうしてあげれば…」「もっとこんなことをしてあげられなかったか…」といったやり残し感の無いように、日々取り組むことが何よりも大切であること。

そして、終焉の時が近づく前に、遠い親戚や知人にたくさん来て頂く機会を、ご家族と共に作り、「もっと早く呼んでくれれば…」「なぜ、延命をしなかったんだ…」と、日々面会に来られているご家族が責められることの無いようにサポートすることも、私たちの一つの仕事であり、ここに暮らす方々の心の底にある望みを汲み取ることにもつながることと話されました。

この世から、新たなる世界へ旅立つとき…前世からの穢れを洗い去る「産湯」から始まり、来世に向かうために、現世の穢れを洗い清める為の「湯灌」で終わる…人の一生の後半のサポートをさせていただくことが介護という仕事…その仕事の奥深さを垣間見た研修会でした。

※研修の最後に、棺に入る体験コーナーがありました。最初は恐る恐る…何人かが入ってみると、次から次へ…中には、記念撮影をする職員も…。棺の中は、人ひとりピッタリと収まるサイズで、横たわるとシーンとした静寂感が漂っていました。チョッとふたを閉めて、顔を見る窓もしめていただきましたが…真っ暗な静寂の世界…数秒で限界でした。
生きているうちに、棺に入ると長生きができるとか…施設長は、もう5回目だとか…何百年生きるき!?